10/30(木)今年度の防犯防災講座が開催されました。
今年度は、札幌市地域振興部区政課の中田課長をお招きし、詐欺や空き巣の防犯対策についてお話しいただきました。
約1時間の講義では、厚別区の犯罪傾向や、家庭でできる防犯対策、最近の詐欺の手口などを、わかりやすく教えていただきました。
当日の講座の内容について、簡単にお伝えします。
厚別区の犯罪の傾向
厚別区では、季節によって犯罪の発生に違いがあり、冬は比較的少ないそうです。
一戸建てと集合住宅では手口に違いがありますが、共通して多いのは「無施錠の窓」「ガラス破り」「合鍵による侵入」といった方法です。
ガラス破りには防犯シートの貼付が効果的。
また、ドアスコープから特殊な工具を差し込んで鍵を開ける「サムターン回し」という手口もあり、ドアスコープ用のカバーを取り付けることで防げるとのことでした。
日ごろからできる防犯の工夫
講師の方からは、こんなアドバイスもありました。
郵便物をためないようにする(長期不在の際は新聞をとめる)
家のまわりを整理整頓して見通しをよくする(犯人が隠れにくい環境に)
玄関はツーロックにする
整理された明るい玄関まわりや防犯意識の高さが、「入りにくい家」という印象を与えるそうです。
増えている特殊詐欺
特殊詐欺の被害も深刻です。
全国では年間でおよそ2万件・被害総額700億円にのぼり、そのうち6割が高齢者。
札幌市内でも83件・約2.6億円の被害が報告されています。
件数で多いのは「オレオレ詐欺(約30%)」や「架空請求(約25%)」、
金額ベースでは「オレオレ詐欺が全体の約6割」を占めているとのことでした。
最近では、SNSを利用した「SNS型投資詐欺」や、恋愛感情を利用する「ロマンス詐欺」も増えています。
巧みな話術で信用させ、お金を送らせるケースが多いそうです。
また、国際電話番号からの不審な電話にも注意が必要です。
不安なときは、「国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)」へ連絡すると対応してもらえます。
もし「これ、詐欺かも?」と感じたときは、迷わず#9110(警察相談専用ダイヤル)へ相談しましょう。
まとめ
今回の研修を通して、日常の中に潜む犯罪のリスクを改めて意識することができました。
玄関や窓の防犯だけでなく、電話やSNSでのやり取りにも注意を払うことが大切です。
地域みんなで声をかけ合い、安心して暮らせるまちづくりを進めていきましょう。


