新型コロナウイルスの感染拡大で不安な生活が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。外出を控えて運動不足になったり、ストレスなどで調子を崩したりされていませんか?
先月から開催を中止させて頂いている、いきいきサロンですが、いつもの形で再開できる見通しはまだ立っていません。今後は状況を見ながら、たとえば屋外で体操したり、散歩したり歌を歌ったりなど、安全な形で皆さんと一緒に楽しめるような内容をボランティアスタッフと相談しながら考えたいと思っています。
開催が具体的に決まりましたらまたご連絡させて頂きたいと思いますので、どうぞもうしばらくお待ちください。
さて、そんな毎日、皆さんもそれぞれ工夫をされて過ごされていることと思いますが、体調と気分を整えるためのちょっとしたアイディアを載せましたので、よろしかったらご覧ください。
【食】
春先は寒暖の差が大きいので、そもそも自律神経が乱れやすい時期です。体がだるい、疲れやすい、眠りが浅い、やる気が出ないなど、病気ではないものの、なんとなく体調がすぐれないことはありませんか。
そんな時にお薦めの旬の食べ物のひとつに、ふきのとうがあります。
冬眠から覚めたクマは最初にふきのとうを食べて体調を整えるそうですが、その豊富な栄養素が春の不調に効くと言われています。旬のものを食べるということには意味があるのですね。
ふきのとうの調理法といえば、天ぷら、ふきのとう味噌、お浸しや和え物などでしょうか。
ここでひとつ、意外な頂き方をご紹介します。
ハーブティーです。葉(正確には額)をほんの2,3枚ちぎってカップに入れ熱湯を注ぐだけで、鮮やかな黄緑色のティーが出来上がります。香りが良く旨味もあり、手軽ながら春のエネルギーを感じられて気分がよくなりますよ。ぜひお試しあれ。
そろそろお宅のお庭にも顔を出していませんか?遊歩道(エルフィンロード方面)の脇にも咲き始めたそうなので、収穫がてらお散歩に出てみるのも気分転換になりそうですね。
【体】
運動不足による筋力の低下は心配なところです。なるべく人込みを避けることは必要ですが、屋外を散歩することには感染のリスクがないので、むしろ積極的に外へ出てお日様に当たりましょう。
朝日新聞の3月20日の朝刊に、家の中でできる筋トレの記事がありましたのでご紹介します。サロンでも同じような体操を何度かやっているので憶えている方もいらっしゃるかと思いますが、このような運動は手軽にできて効果のあるものですので、少しずつでも継続してやりたいものです。
【脳】
外出したり人と話す機会が減ると、認知症のリスクが高まります。
手指と脳には密接な関係があることから、意外ですが、手の握力を高めることで認知症のリスクを下げることができるのです。
- タオルにぎにぎ運動
1.タオルの両端を持ち、両腕を前に伸ばす。
2.呼吸を止めずに、”握るからゆるめる”運動を繰り返す。
※タオルでなくても、テニスボール、大きな洗濯バサミ(きつめのもの)などでも代用できます。
- ペットボトル回転運動
1.両手に中身の入ったペットボトルを1本ずつ持ち、両手を前に伸ばす。
2.腕はそのままに、ペットボトルを内側へ、ゆっくり手首を回転させる。
※ペットボトルは500mlのものを使い、重く感じるようであれば水を抜くなどして調節します。
【心】
ストレス対策その1(家族や身近な方のために)
北海道新聞1月7日の記事で紹介された「タクティールケア」というものがあります。
ゆっくりとした動きで相手の背中や手足に触れることで、不安感やストレス、痛みの軽減が期待できるというもので、介護の現場などで活用されています。
触れる目安は10分程です。触れ始めてから7,8分で相手の脳内から安心と信頼のホルモン「オキシトシン」が分泌され始め、2,3分で全身をめぐって穏やかな気分をもたらしてくれます。
不安やストレスにさらされている今のような時期、ご夫婦で、親子間で、ぜひやってみてはいかがでしょうか。ここでは背中のケアをご紹介します。
まず食卓テーブルの上にクッションを置き、その上に頭を置いて、クッションを抱くようにしてうつ伏せになってもらい、やってあげる人はその後ろに座ります。
ストレス対策その2
ストレスで頭が一杯になっている時に自分でできるセルフマッサージです。
まゆ毛の真ん中から親指一本分上のところに指をあてて、眉毛と額の間を広げるように、ななめ上に持ち上げます。
すっきりしてとても気持ちがよいです。このまま頭のてっぺんまで指を持ち上げると頭頂部のツボもマッサージできるので、さらに爽快です。何回でも。
(クロワッサン別冊 「心が弱ったときのツボストレッチ」より図をお借りしました)
ストレス対策その3
コーピングリストと呼ばれるもので、ストレスを感じた時に自分はこれをやれば気分が良くなる、元気になれる、というものを100個書き出してみましょうというものです。
100個なんて無理!と思いますか?どんなくだらないことでも、ちょっとしたことでもいいのです。案外浮かぶものですよ。
(例)
- 窓を開けて朝一番の空気を吸う
- 深呼吸をする
- お風呂に浸かって「唸る」
- 思い切り「のび」をする
- 奮発してちょっと高くて美味しいケーキを買って食べる
- バナナを食べる(幸福感を感じる物質を分泌させます)
- 家の中で部屋から部屋へスキップをして移動してみる(お薦めです)
- 菜箸を使ってドラムを叩く真似をする
- NHKテレビの体操をする
- 幸せだった時のことを思い出して浸る
- 大好きな曲を大きな音でイヤホンで聴く
- 100均で真っ赤なマニキュアを買って塗ってみる
- 懐かしい友達に手紙を書いてみる
- コロナが収束したら行ってみたいところを書き出してみる
- 時期は決めないで、旅行の計画を綿密に立ててみる
- 家族とハグをする(もちろん感染に気をつけて)
- 散歩して春の訪れを満喫する
- 風の音や鳥の声に耳を澄ましてみる などなど・・・
これがあれば自分はきっとだいじょうぶ、というものがあることは、生きる力のひとつです。そして、今できることを探したり生活の工夫をすることは気持ちを支えてくれます。
小さな気分転換を大切に、どうぞお元気にお過ごしくださいね。