青葉町7丁目に在住の山本正幸さんによる俳句作品が、現在、青葉郵便局内で展示されています。
山本さんが俳句を作り始めたのは、約30年ほど前から。
きっかけになったのは、歌人・俵万智さんのデビュー歌集「サラダ記念日」だったといいます。
「型にとらわれず自由にのびのびと感情を表現していて、これでいいんだと、新鮮な驚きだった」と山本さん。
俳句も、季語や字数、技術の上手い下手などにとらわれることなく、もっと素直に自分の思いや感覚を表現してもよいのではないかと思うようになり、純粋な俳句というより、川柳や五七五という感覚で作り始めたということです。
ご本人に一句、紹介して頂きました。
ゴミ出しの
朝の冷気が
清々し
「コロナ禍でマスクをつけたままの生活も長くなる中、朝、ゴミを出しに行くときだけはマスクをせずに、早朝のひんやりとした冷気を肌に直接感じることができる。そのほんの短いひとときをしばしの解放感とともに愉しむ、という気持ちを込めました」との解説。
なるほど。今の世相と重ね合わせてみると、味わいもまた深くなりますね。
短歌や俳句を作ることはまた、頭を活性化し認知症の予防にもなると思っています、と山本さんはおっしゃいます。特に今はこのような時期、人との交流もままならなず刺激の少ない毎日。家での長い時間を漫然と過ごさずに、その時々の気持ちや思うことなどを、気軽に文字で表現してみることで、日々の暮らしも生き生きとしてくるのではないでしょうか。
展示期間は、12月30日(水)までとなっています。
師走の忙しい時期ではありますが、ぜひお立ち寄りになってご鑑賞ください。